☆☆☆☆  ~最近読んだ本の中から~ 
     新しく追加したものに  マークをつけました   

「ダ・ヴィンチ・コード」上・下  ダン・ブラウン   角川書店

久しぶりにこの手の本を読んだが、次の展開がなかなか読めずに苦戦しましたが、面白かったです。内容の信憑性については色々と言われているようですが、まあ、文中たくさん出てくるエピソードなどもウンチクと思って読めば楽しめます。秋の夜長に一気に読んでみてはいかが?

「アフターダーク」     村上春樹      講談社

まさに新しい村上春樹の世界にひたれる。私はどちらかと言えば好きです。

「チョコレート・アンダーグラウンド」  アレックス・シアラー  求龍堂

もしチョコレートを食べてはいけなくなったら、という突拍子もない設定がまず面白いですが、そんな中で、なんとしても普通の世の中に戻してチョコレートを食べるために戦う少年達の気持ちがうれしいです。

「サム・メール」      里川りょう     ポプラ社

全編にわたり携帯電話のメールのやりとりだけでの形式で進行する、一風変わった小説です。こんな事ってあるだろうなと言う思いと、こんな事ってないだろう、という思いが交錯しました。

「さよならの代わりに」   貫井徳郎      幻冬舎

ちょっと不思議なありえない様な状況の中で、昔なつかしい切なさのような感情を思い起こさせてくれるミステリー。

「終の住みかのつくり方」  高見澤たか子   晶文社

一度しかない人生で、そう何度も家を買ったり建てたりはできない。一大決心をして建てるからには、終(つい)の住みかになりうる様な、安全性が高くて快適なものにしたいものだ。我が家はもう無理だろうが、これから考えている人にはご一読をおすすめしたい。

「イタリア人の働き方」 内田洋子 シルヴィオ・ピエールサンテ  光文社新書132

いつも陽気なイタリア人。というフレーズを思い描く人は多いだろう。好きな事しかやらないからかな。でも、デザインや色使いの巧みさなどは、ローマ時代からの本物の史跡などが、街のあちこちに身近にごく自然にあるという事は大きいと思う。そんなローマ人魂のようなものがイタリア人の働き方にも脈々と引き継がれているのだろう。

「サービスの天才たち」   野地秩嘉     新潮新書042

日頃サービスをする立場、受ける立場どちらも経験する中で、はっと気づかせられる場面がある。人に感動を与えたり、魅了したりするサービスには、プロとしての心意気のようなものが必ずあると思う。それは自然に手で来るサービスのように見えるが、本来は考え抜かれた中で生まれたものがほとんどだろう。そんなサービスの達人たちを読んで学べる一冊だ。

「黒いスイス」      福原直樹      新潮新書059

私の第二のふる里スイスにも暗部があるのはわかっていたが、つい最近までこの本に出てくるような事が行われ、今でもその影を引きずっている事を知ると、ちょっと辛いものがあった。以前私も思っていたが、スイスに住みたいなどと言うのは、見た目は美しいスイス、旅行者にとってはとても快適なスイスの一面しか見ていないのだろう。どこの国も色々なものを抱えているのだ。

「光の山脈」       樋口明雄      角川春樹事務所

この著者の本は初めて読んだが、山を愛する著者の描写が丁寧でその風景がリアルに浮かんでくる。映画にしても面白いような題材だし、他の作品も読んでみたいと思わせるものがあった。

「1421」  ギャヴィン・メンジーズ/松本剛史訳   ソニー・マガジンズ

旅行中の飛行機の機内で、偶然この本の書評に目を通した。我々は1492年にアメリカ大陸はコロンブスにより発見されたという事を当然のように教わり信じている。しかし、この本を読むと中国の力の偉大さを改めて知らされる。訳あって、それらの証拠となるような物が無くなっているため、実証は難しくなってしまっているが、きっとこの著者の推測は極めて確立が高いと思う。

「二百年の子供」    大江健三郎     中央公論新社

これを読む前にニュースステーションに出演されていた著者の話を聞いた。もう人生の終わりも予感される年齢に近かづいて来ると、これからの人達に伝えておかないといけない事に対する使命感のようなものが生まれるようだ。ぜひ若い人達に読んでもらいたい本の一冊だ。

「書きあぐねている人のための小説入門」    保坂和志   草思社

いつかは小説かエッセイのようなものを書いてみたいと思っている。しかし、人の小説等を読むとなかなかそう簡単に書けるものではない事もわかる。風景の描写ひとつとっても、読んでいてその風景が頭の中に描かれるような書き方というのは相当に難しいと思う。そういう意味で、この本を読むと、書くという事になれば、相当な決意を持ってかからなければ無理だと痛感した。

「半農半Xという生き方」   塩見直紀     ソニー・マガジンズ

個人個人の意識が変わらなければ、何事も変化しない。自分達の食する分だけを作る、無理のない農業。そして何か(X:エックス)好きな事をしてそれが人の役にもたつ、という世界。それは地球・人類の未来を考えたときにも理想の世界だ。でもなー、と言い訳をしているだけでは、変わらないんだよなー。でもなー・・・。しがらみから抜け出せるのはいつだろう??

「祇園の教訓」      岩崎峰子       幻冬社

英・米・仏など世界17ヶ国でベストセラーになり、日本人はすばらしいと感動、感嘆の声がまきおこったそうだ。確かに祇園の世界は日本人でも間違ったイメージを持っていたり、行った事がない者にはわからない世界だが、その祇園の世界を少し垣間見ることができる。一流の人達を見続けてきた著者の目に映った共通点には、納得できるものもある。

「口のきき方」       梶原しげる      新潮新書033

「・・・じゃないですか」に始まって、古い人間にまでまだなっていない私でさえ、気分の悪くなるしゃべり方にはうんざりするこの頃だ。ましてアナウンサー歴30年の著者が気になる事はたくさんあり過ぎるのだろう。わかりやすい視点で、納得できるものが多い。ひとりひとりが「口のきき方」の向上をめざしましょう。

「養老孟司の<逆さメガネ>」  養老孟司     PHP新書263

バカの壁に続くベストセラー。「世の中がおかしくなった」そして「誰かのせい」にする。・・・が、そうではなくて、「あなた自身の見方・考え方がまちがっている」と言う。その通りだと言うしかない。逆さメガネを通せば良く見えてくる。・・・らしい

「ホンモノの思考力」   樋口裕一       集英社新書0200E

知性ある話し方に見えなくても良いが、バカそうに見える話し方は避けたいなとは思う。欧米人は口ぐせにする事で論理的に考えるトレーニングを子供の頃からしているそうだ。二項対立思考、形思考、背伸び思考の方法が解りやすく書かれている。すぐにできるかどうかは難しいですけどね。

「朝には紅顔ありて」  大谷光真          角川書店

西本願寺の第24代門主による著。我が家はこの浄土真宗なので法事でよく「朝には紅顔ありて、夕べには白骨となれる身なり」というくだりは良く聞かされている。一寸先は闇と言う事だ。浄土真宗は考え方や法事のやり方なども、良く言うとアバウトなのが良い。「この世では、どんなに修行しても自分の力でさとりを開いて仏になることはできない」というのが根本にあり、まして他の人を救うようなだいそれた事はできない、というものです。他の宗派の方もぜひご一読下さい。

「スイス賛歌 手作り熟年の旅」   高田信也     文芸社

還暦過ぎから手作り熟年の旅を始められたと言う。過去の経歴(本でご覧下さい)があってこそと思う。凡人ではなかなか最初からこの年齢で海外の個人旅行は、こうはいくまい。やはり長期滞在ならではの出逢いや体験があり、我々もこんな旅が将来してみたいものだ。特にシルスマリア周辺にいい季節に滞在してみたいと思った。

「豊かさの条件」   暉峻淑子            岩波新書836 

ここの下の方に前作ともいうべき「豊かさとはなにか」もするどい観察力だったが、さらに今回は今日的な話題をちりばめて、それぞれに的確な苦言を呈したもの。この年齢(75歳)にして、ここまで日本を憂う姿勢が素晴らしいではないか。こういう人こそ内閣の参謀的な役割をになってもらったら良いのに。政治家や教育者には「バカの壁」とともに、絶対に読んでもらいたい本 

「バカの壁」    養老孟司             新潮新書003

医学部解剖学教室ならではの発想と言うか、「脳への入力・出力」という面から様々な人間の行動が、あっなるほど、というように理解できる。しかし、難関の受験戦争をくぐり抜けて来た東京大学医学部の学生達の知的レベルの一面をこの本で知ると、今の日本の教育システム、あるいは社会全体のシステムに疑問と少しの恐怖を感じざるを得ない。

「毎月新聞」     佐藤雅彦            毎日新聞社

慶応大学教授の著者が、毎日新聞紙上で1998年10月より、月に1回「毎月新聞」の名前で、日頃感じている事を発言してきたものを1冊にまとめた本。本の表紙に「創刊準備号」がそのまま掲載されているデザインなので、本を開かなくてもその内容が読めた。タイトルは「じゃないですか禁止令」。私が思っていた事がずばり書かれていたので、思わず買ってしまったが、どの月の内容も、まさに物事の核心をついているので、「やはり頭のいい人は、発想が違うわ」と思ってしまう。思っていたり、感じていても、それを言葉に的確に表現するのは容易ではない。凄い!この人の研究室で勉強できる学生は幸せだと思う。HPはココ

「天使になった男」   ジョー・タイ/桜田直美訳    ディスカバー

やたらと「感動した!涙がとまりません!!」という書評を目にしたので、読んでみた。確かに示唆に富んだストーリーだが、この手の話は、手を変え品を変え、色んな著書が今までにもたくさん出ているとは思う。あまり本を読んだことのない人の感想のような気がしました。片山恭一氏の書評も同じパターンの感想でしょうね。初めてその手の本を読むと「感動した!」になるという。まあ、そういう本に出会えたと言う事では、その人にとっては意味のある事。良かったのでしょう。

「夜と霧」新版  ヴィクトル・E・フランクル/池田香代子訳   みすず書房

原著初版は1947年、日本語版初版は1956年、世界で600万人に読み継がれてきた名著が、2002年11月、平和な時代に生きてきた訳者によって新版となった。「戦場のピアニスト」を観たあとだけに、共通する「運」を感じた。あちらはピアニストであったという運、こちらはフロイトにも師事した心理学者であったための運。ナチスだけが悪いというのではなく、ナチスにもいい人はいた、ユダヤ人にも悪い人はいた、と言うあまり認識されていないが当たり前の事実。その過酷な状況の中で生き延びるには、きれい事では語れない過酷な試練もあっただろうが、やはり「運」があったように思う。「運」をつかむ為には「生」への強い意志も必要だったろうし、時にはあきらめも心の平和の為には有効だったのかも。自分はそのような状況で運をつかめるのか?

「スイス探訪」   國松孝次            角川書店

とりあえず、スイスと名のつく本が出ると、当然のごとく買ってしまいます。しかも、あのオウム事件で撃たれた元警察庁長官、前スイス大使の國松さんが書かれたとは。さすがに、人脈もあるだろうし、3年間の短い大使期間中にも、なかなか体験できない事をされたのであろう。ちょっと知られざるスイスの一面を知ることができた。

「満月の夜、モビィ・ディックが」   片山恭一   小学館

うむっ。よーわからん。かつて名優グレゴリーペックが幻の白鯨モビィ・ディックを追う映画「白鯨」の名が、象徴的に使われているが、恋愛小説ではあるが、よーわからん。小説と言うものが、本来、私的体験に基づくとするならば、たぶん変な人なんかなー?と思ってしまう。村上春樹的な「よーわからん」ではなく、不気味な「よーわからん」であった。片岡義男的な描写も、もひとつ煮詰まっていない中途半端なかんじだなー。でも売れてるみたい。他の著作もついでに売れてたり。よーわからん。

「裸の王様」   ビートたけし          新潮新書 006

この人に言われると、現実にできるかできないかは別として、「全くそのとおり!!」と思ってしまう。ぜひ、総理大臣にでもなって国政に改革を!なんて事やろうとしても埋没してしまうんだなー、日本では。

「キャッチャー・イン・ザ・ライ」 J・D・サリンジャー/村上春樹訳  白水社

以前に野崎訳の「ライ麦畑でつかまえて」を読んだ感想を、このページの下の方に書いているが、野崎版はやはり表現内容がやっぱり少し古びた感じになっていたのかなー。どうにも読みにくい違和感を覚えながら読んだ記憶がある。それからすると村上版は今の若者言葉をちりばめたりしながらなので、違和感は少ないが、村上臭を感じるのは私だけだろうか。訳者が有名過ぎるので、そのイメージがインプットされているかもしれないが。いずれにしろ、どちら版でも変わりなく、主人公ホールデンの心の声は聞こえてくるのだが、私は好きにはなれないタイプだな。

「ラッキーマン」  マイケル・J・フォックス  ソフトバンク

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は大好きな映画だ。そして、あの中でどうしようもなく不自然な寝相が、私に似ているマイケルも好きな俳優だ。プーケットのアマンプリ・ホテルで、マイケルがひろってきた捨て犬も好きだった。そんな彼が30歳で難病のパーキンソン病に侵された。世の中には沢山の人が病と闘っておられるだろうが、彼のようにこの病気になって「この病気にならなければ、僕はこれほど深くて豊かな気持ちになれなかったはずだ。だから、ぼくは自分をラッキーマンだと思うのだ」という悟りにも似た境地になれるものなのだろうか。自分ならどうだろう?

「いつかはハワイ島で暮らす」   加藤賢一  (株)カンゼン

以前はリタイアしたら「スイス暮らし」が夢だった。しかし、年をとってから遠くて寒い所は厳しそうだ。そしてオーストラリアのパースに行ってからは、ここが良さそう、物価も安いし。と思っていた。しかし、オゾン層が破壊されつつある今、紫外線が強すぎるし、やはり飛行機の便もやや不便。そしてボディ・ボードを始めてからは、ハワイ関連の本に目を通す事が多くなり、やっぱり年とったらハワイかなー。と思い始めていた。そしてこの本を本屋で手にした。作者のように一年のある時期だけで良いのだ。移住したい訳じゃない。理想だなこういう生活。でも、現実は厳しい事もあるようだ。でも夢はすてなきゃ叶うって言うし。

「マクロ(日本経済)からミクロ(あなた自身)へ」  村上龍  NHK出版

本書もメールマガジンJapan Mail Media (JMM)に連載されたエッセイに加筆したものだ。どうすれば日本経済は元気になるか?というマクロな議論には「日本経済」が「個人、企業、自治体」をどうにかしてくれるという前提があるのではないか?と言う。ミクロを語る文脈とは・・・。

「贅沢入門」  福田和也  PHP出版

慶応大学助教授の著者が書いている「週刊新潮でのコラムも面白い。贅沢ではコストパフォーマンスを考えてはいけないと説く。そりゃそうだけど・・・。ディナーに払ってもいいと思う限度額って言うものがあるじゃない、と言いたくなるが、でも色々と物事の楽しみ方の参考にはなる。これは著者のウェブマガジン「JUSTICE」での連載を再編したものだ。ウエブマガジンをご覧になるにはコチラから。http://justice.i-mediatv.co.jp/fukuda/index/01.html

「エンデの警鐘」地域通貨の希望と銀行の未来  坂本龍一、河邑厚徳   NHK出版

エコロジーの破局か、エコノミーの破滅か。モモやネバーエンディング・ストリーの作者ミヒャエル・エンデの「エンデの遺言」がNHKで1999年に放送されたらしいが、残念ながら見ていない。現在の金融システムの欠陥を指摘したエンデが、エコノミーとエコロジーの並び立つ社会システムを提案している。地域通貨の考え方も興味深く、デンマークやスウェーデンでは環境問題とからんで成功しつつある。日本でも各地で色々な試みが始まっている。これからの社会の進むべき道があるかもしれない。

「パーク・ライフ」 吉田修一  文芸春秋社

ふだんは「芥川賞」とか「直木賞」とかの受賞作品に興味を持って、しかも買ってまで読む事はほとんどない。今回のこの「芥川賞」受賞作は、あの村上龍氏ほか何人もが絶賛していたので、読んでみた。うっ上手い!!と思います。非常にこまやかなディティールが目に浮かぶように、「そうそう」とうなずけるように、描かれているのだ。でも、そのこだわり方が、同じようなセンサーを持っていないと感じられないかもしれないな、とも思える作品でもある。どーでもよく読みながしてしまうと、たいした事ないとも感じられそうな・・・。

熱狂、幻滅、そして希望 2002 FIFA World Cupレポート  村上龍  光文社

サッカー大好き人間としては、同じ人種の村上氏がどう感じ、どう見ていたのかが非常に良くわかり堪能した。中田とのコミュニケーションは彼ならではできた事だと思うので、その瞬間の取材能力にもいつもながら感服するしかない。

40歳からどう「積極人間」になるか  和田秀樹  講談社

帯に「ビジネス生活応援書」と書いてあるが、別に応援してもらわなくてもいいけど。「積極的じゃないので、積極人間に変わりたい」と熱望している訳でもない。まー割と積極的な方だもんなー。この手の本は、特に自分に必要そうだからと思って読んでいる訳ではない。こういう事を他人に指南する人が、どうゆう風に物事をとらえて書いているか、と言う事に興味があるので読んでいるのだ。そう言う意味では、「感情の老化」の下りは一読に値する。・・・と思います。

もう一度「捨てる!」技術  辰巳 渚  宝島社新書181

初発の「捨てる!」技術を読んだときは、日常いつも捨てよう捨てようと思いながらも、だらだらと過ごしてたまりにたまっていた物の数々を捨てる、良いきっかけとなり、「おーすっきりしたー」と快感を感じたものだ。あれから一体何年がたったのだろうか?そう、そんなに経ってはいない。でもなんだかんだと不要とも思えるものがたまっている。私は、結構捨てる派だと思っているが、その時は「必要だー」と思う派でもあるので、増える方が多いのだろう。反省!!また捨てまくるぞー。反省してないか。

「ネットフォース・エクスプローラーズ 仮想破壊者」 トム・クランシー アスペクト社

第一弾「陰謀のゲーム」に続く待望の第二弾。買ってから今まで読んでいなかったが、ようやく読めた。そしたら、BSでこれのTVドラマ編を放映。しかし、全くこの二作とは内容は違っていた。全く、どこからこの発想が生まれるのだろうか?解説は不要ですね。読んで見て下さい。第三弾、四弾も予定されています。

「龍馬 四 薩長篇」 津本陽  角川書店

いよいよこのシリーズも佳境に入ってきた。禁門の変、長州征伐、そして長崎で私が跡を見に行った「亀山社中」の結成、そしてついに薩長同盟、日本で初めてと言われる龍馬とおりょうの新婚旅行、と龍馬の人生でも色んな事が瞬く間に起こった動乱の時代。ほんとに龍馬がいなかったら、どうなっていたのだろう、と思わずにはいられない。そして・・・。次作が楽しみだ。

「海外リタイア生活術」 戸田智弘 平凡社新書116

いつかは年に数ヶ月は海外で生活をしたいと思っていたが、このごろ切実にそう感じる。移住するまでの根性は無いので、現地のいい季節だけ住むと言ういいとこどりの、実に自分勝手な夢を見ている。この本を読むと、実際にそういう生活をしている人もいるし、そういう実体験者のノウハウも少しはわかる。また、いつか役に立つ事を願う・・・。

「豊かさとは何か」  暉峻淑子 岩波新書 85

1989年の第1刷からすでに第49刷発行となっているが、まったく古さを感じない。当時のバブリーな日本が、今めじめな姿をさらしているのは、「豊かさ」を考え違いしていたからに他ならない。ヨーロッパなどとくらべると、生活の最も基本的な部分が貧しい日本。「豊かさ」という深くて広いテーマを、もっとつきつめて考えていかないと、どんどん住みにくくなるが・・・。もう遅いのかもね。政治家のレベルもあれだしなぁー。

「なぜかお金が貯まる人の習慣」 エレン・ジェファーソン ぶんか社

イギリス生まれの作者が夫の転職に伴い来日。日本の生活文化に感銘を受けながらも、ブリテッシュ・ライフスタイルを基盤としたシンプルな生き方を提唱する。下記の「お金とモノから〜」に共通する話が多い。お金を貯めたいとは思わないが、けちではなく、シンプルな志向回路で生きていけば、貯まるものなんだろうか。日本は無駄が多すぎるけどね。

「人望の研究」  小和田哲男  ちくま新書 305

単なるリーダーシップではなく、人気やカリスマとも違う「人望」って何か?日本の歴史上の人物にスポットを当て、比較検証していく。人望があった人に共通するのは、めさきの事にとらわれない大局観に優れている事かな。組織をバックにした権力者や、優柔不断、知識や技術だけあっても夢がない者など、いつの世も人望が無い人にも共通するものが多いようだ。しかし、人望を得ようとして行動した人はいないだろう。でも、皆が歴史に学んだふしは大いにある。反面教師も必要だしなぁー。

「お金とモノから解放されるイギリスの知恵」 井形慶子 大和書房

渡英40回以上の著者がイギリス人のライフスタイルを間近に体験し、日本人は貯金があり、住む場所があり、一定の収入もあるのにいつも「これでいいのか」と言う不安にかられ、心から満足できないでいる。それは何故なのかを問いかける。なるほどと感心させられ、時に痛い所をつかれて反省 !! 物は増えても、何か大切な物を失い続けているような気がする今日このごろ。もっとシンプルに、もっと上質な生き方を目指すヒントがたくさんありました。しかし、言うはやすし、行うは難し。要・大・努力 !!

「アメリ」 イポリト・ベルナール/  (株)リトル・モア

映画「アメリ」が結構話題になっていたようだが、全く知らなかった。本屋でパラパラ見ていて、挿し絵が可愛いし愉しくなれそうな本だったので、読んでみた。空想好きの少女アメリが大人になって、フランス/モンマルトルのカフエで働いている日常が描かれているのだが、ほのぼのとしていて、こんな感じの幸せもいいなぁ、と思ってしまう。彼女へのプレゼントなどに如何かな?

「奇跡を信じて」 ニコラス・パークス/天馬龍行訳 アカデミー出版

処女作はニューヨークタイムズ・ベストセラー56週。第二作の「Message in a Bottle」はケビン・コスナー主演で映画化して大ヒットの大物新人の第三作。なんかわかるなー、この感じ・・・と思って読み進むうちに、どうなるんだろうと心配になり・・・、やっぱりなぁーと思いながらも、朝の読書タイムから涙してしまいました。悪ガキの反省するシーンに、ウルウルと。アメリカらしい小説なんだなぁー。

「インストール」 綿矢りさ  河出書房出版

なになに17歳の高校生の本がー、文芸賞受賞で全選考委員が絶賛したー。太宰の再来ー。・・・と新聞の書評や本の広告を見てもすごい作家があらわれたと絶賛しているではないか。読むしかないな。で、読みました。太宰治ってなんか暗そうなので読んだことないのですが、確かに文章はうまいし、小説ってこうやって書くものなのね、と教えられましたが、いつか書きたいと思ってはいますが、とてもこんな文章は書けないなぁー。やっぱり参ったなぁー。次が楽しみな17歳です。

「冷静と情熱のあいだに Blu」 辻仁成 角川書店

映画を観てから原作を読むと言うことはほとんどした事がない。今回は映画が思っていたよりずっと良かったので、読んでみたくなった。ふつうは原作を読んで自分で想像していたイメージと違う事が多いので、読んだら観ない。観てから読むのもつまらない感じがして読まない。今回は映画の場面と重なり合って、またまたウルウルしてしまった。青春時代のまだまだ幼い生き方のなかにある純粋な気持ちや、その瞬間が映像のように記憶に甦り、自分と同化していく。胸がキュンとなる瞬間もいいものです。

「暮らす!」技術  辰巳渚  宝島社新書

前作「捨てる!」技術にも「参ったなぁー」と言う印象を持たれた方は多いと思うが(単純な我が家2人は、影響されてバカスカ捨てまくり、フリーマーケットで売りまくりました)、今回も作者の感性にうなずく事しきり。「そうなんだよー、それが人生では大事だと思っていたんだよー」と感じ入りました。でもなかなかこう上手くは表現できないもんなんですよねー。こういう本が書ける位なら、作家も夢じゃなかったんですけどねぇー。100万部も売れればなぁー。印税も大変なもんだろうなぁー。ってか?

「最後の家族」 村上龍 幻冬社

「残酷で幸福な最後の物語」と帯にある。そして「あとがき」には、「この小説は、救う、救われるという人間関係を疑うところから出発している。誰かを救うことで自分も救われる、というような常識がこの社会に蔓延しているが、その弊害は大きい。そういった考え方は自立を阻害する場合がある。」とある。社会的引きこもりとは、こんな人で、こんな事を考えているんだなぁ、という事が少しはわかったような気がする。この人の取材力はすごいといつも思う。自分も高校時代にすこしヤンチャをして親を困らせた事があり、母に救われたと言う想いが大きいので、わかる所が多かった。今、自分の子供で困っている人には、ぜひ読んでもらいたいものだ。少しはこういう子供達が何を考えているのか、のヒントになると思います。ちなみにTVドラマとして現在、放映中ですが、あまりに自分の頭に描いていた映像と違うので1回しか見ていません。

南極のペンギン」 高倉健  集英社

何かの書評に書かれていた文章を見て読んでみたくなった。唐仁原教久氏の挿し絵がほのぼのと優しい。健さんが世界中で出会った事柄を感受性豊かに受け止め、本当の男の優しさを寡黙な中に感じさせる。あの健さんの声が聞こえてくるようで、とっても優しい気分にさせてくれます。それぞれいい話しですが、なかでも「北極のインド人」は感じ入りました。そして「ふるさとのおかあさん」では、朝から(朝の読書タイムに読むので)涙してしまいました。1400円で薄くて30分で読み終わってしまいますが、大事にしたい絵本のような素敵な本でした。

パタゴニア」 椎名誠  情報センター出版局

'01/9/11のアメリカ同時多発テロの衝撃から遠い世界に入り込んでみたかった。本棚のまだ読んでいないこの本と目があってしまった。なんと1987年の第7版だ。ずいぶんほっといたもんだ。作者が奥さんの身を案じながらパタゴニアへと旅立つ。そこで目にする怖いくらいの殺伐とした自然の風景。そして陽気なチリの水兵達。なんか心にしみいる感じなんだなぁー。

北朝鮮を知りすぎた医者」 ノルベルト・フォラツェン/瀬木碧訳 草思社

北朝鮮でドイツ緊急医師団の活動に参加し、外国人としては初めて「友好メダル」を授与された著者は、普通なかなか外国人が出入りできない場所を色々と見る事ができた。そこでは想像を絶する光景を目にした。そして彼は海外のメディアにそれを伝えようとした為、「破壊活動分子」のレッテルをはられ国外追放となった。しかし、その日記には克明に実態がしるされていた。閉ざされた独裁国家の中に深く入り込んだ生々しい手記である。

海からの贈りもの」アン・モロウ・リンドバーグ/落合恵子訳 立風書房

あのリンドバーグの奥さんの本。原書は1955年で新潮文庫から出ている吉田健一氏訳のものが有名らしい。この落合バージョンものは、1994年初版ものだが、カミさんへのプレゼントのつもりで買ったのを、今になって二人とも読む事になった。人生のステージを各章で、色々な「貝」にたとえて書いてあり、内容は説教臭くなく、味わいがあり、心に訴えるものが多々ありました。(男が読むもんじゃなかったのかも)。全く、陳腐な事はなく、人生はいつの世も変わりなく、みな同じ悩みや思いを抱いて過ごし、反省し、成長していくものなんだな、としみじみ感じさせてくれる一冊ですよ。女性はぜひ、座右の一冊にどうぞ!

「龍馬」1.青雲篇 2.脱藩篇  津本陽  角川出版

私の尊敬する人物は「勝海舟」。なりたい人物は「坂本龍馬」。それは、司馬遼太郎氏の「龍馬がゆく」に影響される所が大であったが、今回の津本版の龍馬を読み進むうちに、益々龍馬という人に会ってみたかったと言う想いが強くなる。司馬版龍馬には描かれていなかった様々なエピソードは史実に近いらしい。彼のような先見性、行動力がどのようにして培われていったのか、そして人から愛される人物になってくのかと言う過程や、周囲の環境が良くわかってとても面白い。続編が待たれる。

ネットフォース エクスプローラー」~陰謀のゲーム~ トム・クランシー (株)アスペクト

トム・クランシーの最新作「第一弾」で第4弾まで続くシリーズ。「レッド・オクトーバーを追え」の著者が、2025年のアメリカを想定し、仮想空間にも現実実がある。IT社会に警鐘を鳴らす近未来ハイテクスリラーとの歌い文句だが、ほんとにあと20年位でこんなになっちゃうんだろーかー。続編に期待しましょう。

「英語屋さん」~ソニー創業者・井深大に仕えた4年半  浦出善文  集英社新書 0016E

ソニーの故井深氏の通訳兼カバン持ちとして仕えた著者が、全くの一社員から抜擢され、天才のそばで「英語屋」としてやっていくうえでの苦労話しをユーモアを交えて、かずかずのエピソードもあかしながら筆を進める。英語力育成のノウハウ本としても楽しく読める。

リフレーミングの発想「理系人間のための人生戦略」 坪田一男  講談社

ドライアイ、近視矯正手術で世界的に評価されている東京歯科大学眼科教授の著者が勧める「人生におけるリフレーミング」。楽しく人生を生きるのをモットーとしている著者の考え方は、私が日頃思っている事と相通ずるものがあって、いちいち頷ける。理系的発想から生まれた新技法と言っておられるが、もちろん文系人間にも楽しくいかせるワザだと思う。お勧めの1冊。

「日本人を創った12名/後編」 堺屋太一  PHP新書

聖徳太子、光源氏、源頼朝、織田信長、石田三成、徳川家康を書いた「前編」は出てすぐに読んでいたが、こちらもながらく買ったままで今回読んだ。後編では、石田梅岩、大久保利通、渋沢栄一、マッカーサー、池田勇人、松下幸之助を書いている。現代社会に良くも悪くも影響を与え続けている6名の生き様がよくわかる。

「朗読者」 ベルンハルト・シュリンク/松永美穂訳  新潮社

'00年3月からベストセラーになっていたが、読まずにいた。15歳の少年と36歳の女性の切ない恋。そんなことあるかぁー?と思って読み始めたが、かつて愛した女性が戦犯として裁かれるまでの過程が、映像的で好きだな。「イングリッシュ・ペイシェント」のA.ミンゲラ監督が映画かするそうなので、楽しみに待ちたい。

「チーズはどこへ消えたか?」 スペンサー・ジョンソン  扶桑社

どうしてこんなにベストセラーが続くの?と思って本屋に行くが売り切ればかりで、なかなか手に入らず読めなかった。今までにも色んな本で言われてきた内容で、それほど新たな感動はなかったが、チーズをモチーフにしたところがわかりやすく、しかも短いストーリーに人生の指針のエッセンスが凝縮されているのでこれほどうけたのだろう。「読んだその日から、人生が変わる!」の帯のフレーズにのせられて買ってしまうのだ。さあ、実行できるかな???

「翻訳夜話」 村上春樹 / 柴田元幸  文芸新書(129)

作家でもあり翻訳も多数されている村上氏と、東大助教授で翻訳もされている柴田氏が大学、翻訳学校、翻訳家達とのフォーラムでの質問に答えたものを編集した内容と、同じテキストをお二人が翻訳すると、どう違うかの比較も出ていて楽しめる。村上氏の翻訳に対する思いは十分に伝わってくるし、テキストの翻訳も、彼の文体が持つ情景が頭に思い描かれて、やっぱりその人が出るんだなと感じた(本人は否定されているけど)。また、同じテキストも柴田氏の翻訳の方が日本語として読みやすいのだが、私には情景が思い描きにくかった。フレーズの解釈なども違ってたりして、面白く読めました。

「大人のための勉強法」 和田秀樹  PHP新書(112)

精神科医で受験術の本でも人気の和田氏が、人生の選択肢を増やすための勉強法を伝授する。学ぶためのテクニックを知れば、学生時代に勉強が嫌いだった人でも、何歳になっても知的に若々しく人生を楽しむことができると説く。どうせ色々と勉強するなら、効率が良く、成果があがった方が良いに決まっている。なにかヒントになると思いますよ。

「ダーウィンの使者 上・下」 グレッグ・ベア ソニー・マガジン

人類の起源、未来、今までの進化論はなんだったのか。遺伝子スリラーとも言うべき新しい小説のスタイル。魅力的な登場人物たちの描写もあいまってグイグイと一気に読んでしまいたくなる面白さがあります。多少専門的すぎる部分もありますが、そんな事はわからなくても十分に楽しめる大作です。ぜひ映画化してほしい作品。

「悩を鍛える」  立花隆  新潮社

東大の学生達に講義した内容に一部手直しを加えたもの。こんな授業を生で受けてみたいものだ。本の帯にある、まさに21世紀版「学問のすすめ」とはよく言ったものだ。今の大学入試は数学、物理を選択しなくても良くなったために、物事を理数系的に解釈する事ができなくなっている事をなげいておられる。このままでは、日本をしょって立つ若者がだめになる。同感だなー。

「ああ言えばこう(嫁×)行く」 阿川佐和子/壇ふみ  集英社

「他人の不幸ほど、愉しくて、愛しいものが、この世にあるだろうか」と言ってはばからないお二人さんが、抱腹絶倒のコメディーのような往復エッセイのやりとりの応酬を楽しませてくれます。おー、女同士って恐いのねぇー。

「希望の国のエクソダス」 村上龍  文芸春秋

最近、こんな面白い本を読んだのは久しぶりだ!! 2002年80万人の中学生が学校を捨てる。そんな近未来の想定なのだが、彼らの情報交換にインターネットが活躍し、本当に起こりそうな場面が次々と現れ、希望と絶望が交錯していく。「今の日本にはなんでもあるが希望だけがない」という彼らはエクソダス(脱出)をはかる。彼らは現代の「脱エジプト」で幸せになれたのか。爽快でもあり、憂鬱でもあり、起こりそうな事だが、現実感もない。そういう私自身の読後感こそが、日本に蔓延している危機なのかもしれない。学校関係者、政治家は必読の書としてほしい。

「殺人摩天楼」  フィリップ・カー   新潮文庫

私のアドレスを頂戴した「esau」の著者フィリップ・カーの作品と言う事で読んでみた。全てをコンピューターで管理するビルに起こる連続変死事件。自分達が英知を集めて作った自信のビルが自分達を襲う皮肉。まさに、これからのIT時代への警鐘だ。esauと共に映画化が決定している。

「おとな二人の午後」 五木寛之/塩野七生  世界文化社

「家庭画報」に連載されていたお二人の対談を一冊にまとめた本。旅、ホテル、おしゃれ、ローマ、教育、健康法、ワイン、車などなどについて、イタリアのホテル等で対談が進む。色々な体験をされてきているお二人の話だけに、貴重な話がウィットにとんだおしゃれな感じでさらりと語られている。写真も雰囲気があって素敵なものばかり。午後のひとときにどうぞ。

「南へ」新・放浪記2   野田知佑  文集文庫

キヤンプやカヌーの昼寝の間や、アジア゛のリゾートのビーチサイドでは、この手の本が楽しく読める。カヌーイスト(本人は川に潜るのが一番の楽しみで、カヌーはついで程度らしいが)としての生き方は、まさに自由人でうらやましい限り。しかし、世の中みんながこんな生活をしていたんじゃー、日本は滅びる。やはり、えせカヌーイスト程度が私にはあっているのかも。

「捨てる!」技術   辰巳渚   宝島社新書

私はボーイスカウト時代から「片づけの鬼」と呼ばれ、ちらかっているテント内を片づけるのが好きで、今も、はるかに厳密さは低下したものの、結構いらないものは捨てる、収納は能率的にを実践してきたつもりだったが、この本を読んで、まだまだ捨て方が甘いなと感じた。捨てるゾー、oh!!

「話を聞かない男、地図が読めない女」アラン・ピーズ/バーバラ・ピーズ 主婦の友社

カミさんの事は理解しているつもりだったが、男悩と女悩の違いがこんなにはっきりとわかってしまうと結婚生活の数々の疑問が解けた。きっと、許せる事も増えるだろう。って、簡単にはいかないんだよなぁ。結婚生活を維持したい人にはお勧め。違う人とやりなおしたい人には、もっとお勧め???

「だから、あなたも生きぬいて」  大平光代  講談社

いじめにあっている子供達が、この本を読んで自殺を思いとどまるとか、人生が変わるとか言うような簡単なものではないと思うが、「誰かが真剣にその人の事を思ってあげる」のが、苦しい時の一番大きなささえになると言う事は、まわりの人達に知ってもらいたいものだ。私自身もそうやってまとも(?)になった経験があるから。しかし、凄いわ!!この女性は。

「ローマ人への20の質問」  塩野七生  文春新書

元々、ローマ時代の話をはじめ世界史は好きだ。なかでも塩野さんのローマ物を読むと、時代が生き生きとよみがえり、全てが実話の様な気がしてくる。やはり、ローマ人は偉大だったのだ。今のイタリア人がやたらと陽気なのは、あれほど栄えたローマ時代を終わらせた後悔を、陽気に隠しているのだな。 

「巨泉」人生の選択   大橋巨泉  講談社

彼のライフ・スタイルには今の世の中の誰もがあこがれを感じているようだ。「好きに生きてこそ人生だ!」とわかっていてもなかなか思い通りにならないのも人生だ。しがらみがなければ、すぐにでも・・・。妻にも読ませて言った。「この本には、全く賛成だ!巨泉さんの生き方にも似ている。決定的に違う所がひとつだけある。それは金がないことだ」。これじゃ、すぐにできないんだよなぁ。彼の発想法や人付き合い、趣味の生かし方などなど、私自身に似ていて共感を覚えた箇所がいくつもあった。ちょっと望みはある。夢は持ち続けないから叶わない人が多いのだ。夢を持ち続けよう。そして、これからは計画的に財政を考えよう。早めのセミ・リタイアは必ず実現させたい。できれば、パースあたりがいい。

「ライ麦畑でつかまえて」 J.D.サリンジャー/野崎孝 訳  白水uブックス

毎週届く「週間朝日百科・世界の文学」のNo43にこの本が出ていた。そういえば買って読んでなかったと思い本棚から出して読んだ。なんと1987年に買っていた。50年代アメリカ・ティーンエイジャーの気分を代表する作品として今日まで世界で愛読されている。感受性豊かな主人公高校生のホールデンは、純粋なゆえに精神を病む。大人のまやかしが許せないのだ。昨今の子供達の犯罪に通じるものを感じた。しかし、ホールデンは、最後は人々とのつながりを懐かしみ、社会に復帰する気持ちになれた。昨今の犯罪を犯した子供達には、これが感じられない。今や大学生までが人とのつながり方がわからず、困惑しているとの事。どうする?日本!

「神の子どもたちはみな踊る」  村上春樹   新潮社

いきなり、村上春樹独特の世界に引きずり込まれる。阪神大震災のあと、それぞれ関係のない6人に起こった出来事の話からなるが、ちょっと暗めのトーンの中に、印象的な風景が心に浮かび上がり、何かを考えられずにはいなくなる。中では「アイロンのある風景」が一番心に残った。

「ココロをなくした日本人」  林秀彦   毎日新聞社

テレビ、映画の脚本家として活躍した著者はオーストラリアに移住しているが、そこから日本の現在をうれいている3部作の最終編。恋する情熱を忘れ、会話を失い、思考力をなくし、人格を失い、残ったのは漫然たる不安。と日本人を観察しているのはスルド過ぎる。前2作も読んでみたくなりました。

「理科系の脳みそ」  布施英利   東京書籍

いつも同じ様な本を選んでしまう傾向にあるので、今回は少し脳みそを活性化しようと、この本を買いました。実にわかりやすい解説でエッセイのような感じで読めます。キーワード集です。「DNA鑑定」に始まり、クローン誕生、星野道夫の死、インターネット、ビートたけし、ホームレス等々、実に多岐に渡ります。

「散語拾語」   安野光雅   朝日新聞社

私の好きな画家、安野光雅氏の雑感、雑学エッセイ(?)とでも言うのでしょうか。森鴎外の「椋鳥通信」のやり方をまねて今風の話題が311タイトルある。それぞれに科学的な考察や、そうでもないいい加減なもの、著者の個人的感想など、バラエティーに富んだないように、感心したり驚いたり。話のネタが豊富になります。

「急ぎすぎた旅人」  山際澪   講談社

私の好きだった故・山際淳司氏の奥さんが彼への追悼の気持ちを綴った本。夫婦の深い愛情を感じます。彼のライフスタイルは家族への自然な愛情あって素敵でした。スポーツに関する作品の数々も、そのスポーツに対する深い洞察と愛情があってとても好きだったのですが、早すぎる死が残念でした。

「思考のレッスン」  丸谷才一  文芸春秋

「さあ、頭を鍛えよう!」という帯の文に挑発されて買ってしまった。実に考え方がおもしろい。「読書には、情報を得る、考え方を学ぶ、書き方を学ぶという三つの効用がある」とあるが、まさにそんな読書ができる本だ。

「人生の目的」  五木寛之   幻冬舎

日頃、人生の目的を考えながら生活している人はあまりいないと思うが、如何でしょうか。普通この手の本は、ポジティブな精神を持つように諭す事が多いが、最近の五木寛之はネガティブな精神の必要性も訴えている。

「esau」  フィリップ・カー  徳間書店

ヒマラヤの奥深くの秘境で見たものは、人類の未来か?過去か?ディズニーでの映画化が決定しているらしいが、映像が見えるかのような展開に興味は薄れる事なく最後まで読ませる。私のメールアドレスはここから頂戴しました。

「惑星の暗号」  グラハム・ハンコック  翔泳社

「創世の守護神」「神々の指紋」に続いて、またまた新たな疑問を投げかけてくれました。これを読むと、環境破壊で地球の運命が変わるもんでもないなぁー。地球にも寿命ってあるんじゃないかなぁー。運を天にまかせよー。と不埒な考えがよぎりました。

「妻と私」 江藤淳  文芸春秋

自殺は犯罪だとか、自分で死ぬ事はないとか、言いますが、自分が死んでも残される者はいない、残されたのは自分だけであった、という立場にたてばわからなくはない。我々もDINKSのはしくれ、妻に先立たれたらどうなるのか、自信はありません。

「北朝鮮拉致工作員」 安明進  徳間書店

これは、スリラーよりも恐い現実だ。

「路上の弁護士」 ジョン・グリシャム  新潮社

アメリカの巨大弁護士事務所の若きエリート弁護士が、ホームレス社会の実態をつぶさに見て、体験して・・・。映画化もされると楽しみ。

「隠された神の山」 ハワード・ブルム  角川書店

出エジプトの際、モーゼがエジプトの民と黄金の秘宝を隠したと言われるシナイ山は、本当はどこにあるのか。軍事機密との関わりは?これまた、映画化が決定している。

「島津奔る(上・下)」 池宮彰一郎  新潮社

九州の果ての島津家は、戦乱の世にお家安泰の為にどんな対処をしたのか。おりしも、NHKの大河ドラマとのからみもあり、楽しめた。